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5年後、10年後をどう生きる?ヨガ講師として思うこと

2025.06.23

ヨガと関係ないような話に感じられるかもしれませんが…ちょっと真面目な話です。最近のニュースを見ていると、「平和な日本と思っていたけど、いろいろあるんだな~」と感じませんか?少子高齢化、物価高、お米の高騰、医療費・薬の値上がり…。

とくに物価の高騰については「わー、生活が大変になるわぁ…」と思わずにいられません。わたしもスーパーで買い物したあと、レジで「えっ?買いすぎちゃった?」と焦ることがたびたび(笑)。とりあえず、表情には出さずに重たいスーパーの買い出しバッグを担ぎ、さっそうと車に乗り込みます。皆さんもきっと同じかとお察しします。

話は変わりますが、私は以前、大規模デイサービスで働いた経験があります。はじめはボランティアでヨガを教えていたのですが、デイサービスに通う方々の様子をもう少し知り、それをヨガの指導に生かすことができればと考えて契約社員として1年ほどフルタイムで働きました。

実際にはたらきはじめると、今までの会社員生活とは全く別世界でした。大規模なデイサービスなので、毎日200人近い高齢の方・車いすの方などいわゆる「要介護者」の方が来館します。車での送り迎え、お風呂やトイレ、食事の介助、とにかくやることが多く私にとっては体力的に過酷な仕事でした。

そんな大変さもありましたが私は皆さんに可愛がっていただき、送迎の車の中では年齢差などすっかり忘れておしゃべりしたり、お菓子をもらったり…何となく気が合う方もたくさんいて、楽しい思い出がたくさんあります。ですが、その一方で本当に驚くこと、考えてしまうことも多々ありました。

たとえば、廊下のソファにずっと座っているおじいちゃんがいます。「ちょっときて」と呼ばれるのでそばに行くと「立たせてほしい」と言うのです。筋力が衰えたこともあり、自分では立てなくなっているのです。手を引いて立たせようとしますが、うまくいきません。本人も足や腰に力を入れることや、重心を移動する感覚を忘れています。靴に触れ、足の位置を調節し「息を吸って、ここに力を入れてね」と言って踏ん張ってもらい、「せーの!」と声掛けして引っ張り上げます。小柄なおじいちゃんなら何とかできますが、なかには体重90キロとか身長180センチに近い方とか、大柄な方もいらっしゃいます。

ベッドから起き上がれない方を、起こして車いすに座らせることもあります。大柄なおじいちゃんを全身で支えたときに、思いっきり踏ん張って腰を痛めたこともあります。

送迎用の車に乗り込む際、車いすから降りたとたんに地面に崩れ落ちてしまう方もいます。そんなときも地面に座って、抱え上げて助手席まで何とか座らせます。トイレの掃除は当番制で1時間に1回。便器の外に出ている排泄物もあったりします。

高齢の方や要介護の方を非難しているのではまったくありません。年齢とともに身体が思うように動かなくなっていくのは、ある意味自然なことですし、このような仕事は、今とくに必要とされている仕事です。身体や心が弱ったとき、誰かがサポートしてくれる…そんな施設があることは本当にありがたいことです。そして、そこで働く方々のスキルや優しさ、心配りと手際の良さは本当に素晴らしく、尊敬に値します。

ただ、私はニュースを見るたび、とくに「少子高齢化」を見聞きするときに、ふと思うのです。

今のシニア世代の方たちは仮に良いとしても…その子ども世代(30代~50、60代くらい)は将来どうなるんだろう? 10年後、20年後、30年後….。

今のようなデイサービス施設はあるのかな…(少子化による人不足で、そもそも働き手がいないのでは)

いま、目覚ましく発達しているAIが何とかしてくれるのかな…(してくれると期待したいが、想像がつかない)

病院などは今みたいに保険で安くいけるのかな….(この先、気軽に行けないくらい値上がりしそうな予感)

打開策はあるのかな…(いや、このままいったら八方ふさがりなのではないか….)

とも思えてしまうのです。

こんなことを考える私は、ある意味、ひまな人です(自覚あり)。

ですが、そんな私も12年前までは会社員として働いていました。激務のスーパーブラック企業で働いていたので、毎日が残業・日々の仕事で頭がいっぱい。将来や未来どころか明日のことしか考えられない。仕事する以外の日はひたすら眠る。残業時間が月に200時間を超えることもありました。

そんな生活から脱出しつつ12年、ヨガをしながらいろいろな場所に身を置いて日々を過ごしてきました。派遣社員で翻訳業をしてみたり、ボランティアでヨガを教えたり、母と公民館でヨガを楽しませてもらったり、はるばる千葉や東京のヨガスタジオまで出向いてみたり…。スポーツクラブでもヨガやピラティスのクラスを担当させてもらいました。

なんといっても今、日本は世界で最も長寿の国と言われています。貧困や発展途上の国とは違い、多くの方はこの先10年、20年と生きていくのではないでしょうか。

そのときに、どう自分は生きているのかな。

健康で、歩いたり走ったり、何かを楽しむ人生を歩いているのか。

何となく不安にかられて生きているのか。

どこまでを自立し、どこからを誰かに頼っていきたいと感じているのか。

それはある程度、自分でいまから決めていけることなのかもしれません。

もし、10年後や20年後、さらにその先…を考えたとき、ヨガはあなたの「良き人生の伴走者」の役割を果たしてくれるのではないかと私は感じています。

ヨガは自然に、今を生きることの大切さと、未来を明るくとらえる軽やかさの両方を教えてくれます。そして同時に身体も、しなやかに健やかにととのえてくれます。

長くなりましたが、私が感じる今の社会の雰囲気や未来について・そのなかでヨガがどう役に立つと思っているのかを漠然とですが書いてみました。

深刻な文章に見えたかもしれませんが、明るく軽やかな未来像もまた、確かに存在していると思っています。

とりあえず深刻に考えるより、身体を伸ばす!深呼吸する!心地よい筋肉痛とともに朝を迎え、「私、生きてる~♡」って、ヨガで感じてみませんか?けっこう楽しいものですよ♪

「あっ!なんか筋肉ついてきた?」

「からだ、柔らかくなったかも?」

「お尻がちょっと上がったかも~?」

なんてオマケもヨガにはついてきます^^。

やってみたくなった方、ぜひスタジオにいらしてくださいな。

心から歓迎いたします!

ご精読ありがとうございました (*^^*)v